非の打ち所がない、恐ろしい大学生左腕です。
7日、侍ジャパン対欧州代表2戦目の先発マウンドに立った金丸夢斗投手（関西大）。ドラフト候補に挙げられる中で、圧倒的な投球をみせました。
右打者が9人並んだ欧州打線に対し、2回を投げて無安打無失点。4つの三振を奪い、走者を1人も許さない完璧な投球でした。
侍ジャパン選出前からドラフト1位候補と思われていましたが、競合は確実です。早くも、何球団競合するのか注目されます。
今すぐプロで通用
最速151㌔を計測し、スプリット、チェンジアップ、スライダー、カーブの変化球を制球良く投じた金丸投手。
打者6人と対戦して、スプリットで仕留めたのが4人。自信を持っている球種だということが伝わってきます。
この他に、ブレーキのかかったチェンジアップが魅力で、2球投じましたがいずれも空振りを奪いました。
球が上ずることもなく、内角も臆せず攻めた投球は120点といえます。
今すぐプロの世界に飛び込んでも通用します。
昨年のドラフト1位左腕よりも
左打者との対戦が見られなかったのは残念ですが、この日の活躍で全球団がドラフト1位候補にリストアップしたでしょう。
現時点の完成度でいえば、昨年のドラフト会議で3球団競合した武内夏暉投手（国学院大）より上のレベルです。
武内投手の他に、外れ1位で前田悠伍投手（大阪桐蔭高）も3球団競合しました。細野晴希投手（東洋大）も競合し、多くの球団が左腕を欲しています。
クジ引きを制した西武、ソフトバンク、日本ハムは2年連続で先発型左腕を指名しないかもしれません。
ただ、エース・今永昇太投手がメジャー移籍したDeNA、35歳になった大野雄大投手の年齢、小笠原慎之介投手のFA取得が近い中日、毎年のように即戦力投手を上位指名するヤクルトは、現時点で最も評価している可能性があります。
他の大学生もドラフト上位だが・・・
2回を投げただけで、圧倒的な才能をみせた金丸投手。今年のドラフト会議で、間違いなく注目される投手の1人です。
事前に指名を公表する球団も出てくるでしょう。金丸投手は競合覚悟で指名する価値のある投手です。
金丸投手と同じく、今回の侍ジャパンに選出された中村優斗投手（愛工大）、西川史礁選手（青山学院大）、宗山塁選手（明治大）もドラフト上位指名は確実です。
その中で、群を抜いて素晴らしい才能を持っているのは金丸投手です。
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