3-2でリードした8回裏、立浪和義監督はマウンドに松山晋也投手を送りました。
チームは5連敗中。「勝利の方程式」の出番が減った中、勝野昌慶投手が4月20日の阪神戦(甲子園)で5失点と大炎上。
松山投手に代わって「8回の男」を務めていた勝野投手の炎上は、ロースコアの接戦で起用できるのか不安になりました。
何としても連敗を止めたい試合で、立浪監督が決断した「勝利の方程式」の再編。
連敗を止めたこと以上に、内容が伴った大きな試合になりました。
完全復調を示した!
8回裏は、3番・坂本勇人選手から。
岡本和真選手、丸佳浩選手と続く強力クリーンナップ。完璧に抑えれば勝利が近づく一方、逃げ場がない厳しい場面での登板。
防御率7.00まで跳ね上がった勝野投手か、防御率6.75まで戻してきた松山投手か、それとも防御率0.00の清水達也投手か。
7回裏に齋藤綱記投手を起用したことで、8回に好調の清水投手を起用することもできた試合。
その中で、松山投手を起用した立浪監督。
松山投手が開幕カードの悪夢を乗り越え、完全復調したことを示した起用でした。
接戦を勝ち切れる布陣
松山投手が「8回の男」に戻れば、中日を再び上昇気流に乗せることができます。
勝野投手が6回を投げることができ、先発投手は5回を投げきれば勝利が大きく近づきます。
相手の打順に合わせ、齋藤投手と清水投手を早めに投入することも可能になります。
中日らしいロースコアの接戦を勝ち切ることができる布陣で、延長戦に入っても相手にプレッシャーを与え続けることができます。
中日らしい野球
連敗中、「8回の男」を務めた勝野投手が調子を崩し、「勝利の方程式」が揺らいでいました。
その中で松山投手が完全復調し、「8回の男」に収まる気配を見せたことは、チームにとって大きなプラスとなります。
再び、中日らしい野球ができる証ともいえます。
5連敗を止めた大きな試合。内容も伴い、再び貯金を積み上げてくれそうです。
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