空気が一瞬にして凍りつきました。
今季も活躍が期待される藤嶋健人投手が、3月15日に行われた阪神とのオープン戦(バンテリン)で緊急降板。2週間後に迫った開幕に向け、不安要素が発生しました。
0対0で迎えた8回表に登板。木浪聖也選手、代打・ミエセス選手を順調に抑えた後、続く小野寺暖選手に対して2球目を投じた後、降板しました。
シーズン中でも起こりうる不測の事態。その中で、緊張登板した梅野雄吾投手がみせた価値は、中日が現役ドラフトの成功者と呼ばれる道にも繋がっています。
価値上がる登板
不測の事態が起きないことが1番ですが、シーズンに向けて梅野投手の価値が上がる登板でした。
当初から登板が予定されていたかもしれませんが、突然発生したアクシデント。
2死走者なしの場面とはいえ、2ボールからの登板。四球や安打でピンチを作り、森下翔太選手、大山悠輔選手、佐藤輝明選手の強力クリーンナップに繋がれる可能性がありました。
結果、四球を与え、代走の植田海選手に盗塁を許して得点圏に走者を背負ったものの、中野拓夢選手を空振り三振に打ち取ってスコアボードに「0」を刻みました。
勝利への第一段階
不測の事態に対応できる投手は、チームを救う存在として評価されます。また、ピンチで起用しやすくなります。
以前まで、祖父江大輔投手や藤嶋投手がその役割を担っていました。試合展開問わず、目の前のピンチを抑える貴重な存在でした。
守護神のR・マルティネス投手に繋げば、中日の勝利は固いです。
不測の事態が発生した中でも勝利を目指すには、梅野投手のような存在が勝利への第一段階となります。
2019年以来の50試合登板も
祖父江投手は健在ですが、36歳とベテランの域に突入しています。3年連続で登板イニングを減らしていることも気になります。
そして、詳しい状態は分かりませんが藤嶋投手の故障。
梅野投手が不測の事態に対応したことで、他のリリーフより頭一つ抜け、シーズンに向けて価値を示しました。
もし、今後も不測に事態に対応することができれば、中日は現役ドラフトの成功者として称賛されます。
梅野投手自身、2019年以来の50試合登板がみえてきました。
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