2023年のFA市場で注目を集めていた選手の1人、オリックスの山崎福也投手が、日本ハムに移籍する意思を固めたと報道がありました。
これを受け、同じくFA宣言しているDeNAの石田健大投手に注目が集まることは確実です。
山崎投手と同じ左腕、年代も変わらず、人的補償が発生しないCランクとみられることなど、共通点がたくさんあります。
急騰する左腕市場。ドラゴンズは石田投手の獲得に乗り出すのでしょうか。
他球団の状況を比べると・・・
山崎投手の争奪戦は、残留交渉を行ったオリックスを含め、日本ハム、ソフトバンク、DeNA、ヤクルト、巨人の6球団が参加したとされています。
山崎投手を獲得する日本ハム以外の5球団は、石田投手の獲得に乗り出しても不思議ではありません。
ここにドラゴンズが新たに加わることは考えにくく、石田投手の獲得には参戦しないと考えています。
オリックスは山本由伸投手がメジャー移籍することが濃厚で、山崎投手も流出します。
DeNAは今永昇太投手のメジャー移籍が濃厚で、大幅な戦力ダウンが見込まれます。
この2球団に比べると、ドラゴンズは目の色を変えて補強しなければいけない状況ではありません。
先発とリリーフをこなせる石田投手の存在は大きいですが、マネーゲームに参戦するとは思えません。
石田投手の魅力
直近の2年間は、先発として活躍した石田投手。
今季は23試合に登板し、4勝9敗と負け越しましたが、118イニングを投げ、先発ローテーションの一員として活躍しました。
大島洋平選手が2,000本安打を達成した際、対戦投手は石田投手でした。
今年の名場面として何度も石田投手の打たれた姿が放映され、その姿が脳裏に焼き付きそうですが、タフで計算できる魅力があります。
争奪戦のライン
石田投手の推定年俸は6,200万です。
これまでの成績、3月で31歳になる年齢を考えると、1年12,000万の3年契約が1つのラインになると考えています。
ただ、山崎投手の争奪戦で報道された提示金額が事実なら、石田投手もさらなる上積みが見込めます。
金満球団が複数年契約で総額10億以上の提示をみせる予兆があるなら、ドラゴンズは最初から動かなくていいと考えています。
石田投手の魅力より、リスクが上回ってしまう可能性が出てくるためです。
FAより新外国人?
ドラゴンズの左腕は、大野雄大投手、小笠原慎之介投手、松葉貴大投手と、2024年も先発ローテの一員として活躍が見込める投手がいます。
リリーフもシーズン途中で移籍してきた齋藤綱記投手がブレークを果たし、橋本侑樹投手もプロ初勝利を挙げるなど、飛躍の兆しをみせています。
今年のドラフト会議で履正社高の福田幸之介投手を指名し、育成契約になりましたが昨年のドラフトでも森山暁生投手(阿南光高)を獲得しています。
育成方法に疑問が残るとはいえ、来季も戦える戦力がいて、未来を見据えた若手左腕もいます。
FA市場で急騰する左腕を獲得するより、補強するなら新外国人を選択すると考えています。
皆様はどのよう考えますか?
【参考サイト】