2023年10月26日、グランドプリンスホテル新高輪で行われたドラフト会議に参加しました。
7度の抽選を間近で見ることができ、会場の空気をたっぷり吸ってきました。
ドラフト会議の雰囲気、偶然起きたまさかの出来事を書いていきます。
会場入りの様子
観客席は全席指定。運良く1番前の座席だった私は、目の前で監督の姿を見ることができました。
会場は赤、黄、緑と分けられ、電子チケットを受付で見せた際、右手首に自分の座席があるエリアのリストバンドを装着しました。
15時30分に開場され、私は15時40分頃に会場入り。16時50分開始のドラフト会議まで緊張しながら待っていました。
王貞治さん、新庄監督が目の前に!
座席から景色はこんな感じでした。
私はパ・リーグ側の座席で、西武の松井稼頭央監督、渡辺久信氏が目の前にいました。
西武の横はソフトバンクの座席。小久保裕紀新監督、王貞治さんを間近で見ることができ、自然と前のめりになって興奮しました。
ドラゴンズファン、そして王さんの現役時代を知らないとはいえ、あの王さんと同じ空間にいて、同じ空気を吸えている。
それだけで、会場に来た価値があったと感じました。
12球団の監督が集結する空間。しかも、ユニフォーム姿ではなく、スーツ姿。
テレビで見るより3倍ほど体が大きく、少しの乱れもない引き締まったスーツ姿は、大人の男性の完成形のようでした。
1巡目指名の雰囲気は?
開会宣言が行われ、1巡目の指名作業を各球団が行う中、会場が徐々に緊張感に包まれていきました。
どこか落ち着かないというか、ソワソワとする感覚。
いつ、1巡目が読み上げられるのか。
テレビと違い、解説もなければ注目選手の映像が流れるわけでもないので、1巡目指名が読み上げられるまで、相当時間を要した気がしました。
観客もキョロキョロしながらその時を待ちます。
「確認致しました」
の、アナウンスで、会場の雰囲気が一気に引き締まりました。
誰もがビシッと背筋を伸ばし、緊張感が最高潮に達します。
「第1巡選択希望選手~」
お馴染みのフレーズ、お馴染みの声が聞こえ、ドラフト会議が始まりました。
歓声・どよめきが大きかったのは○○
観客席から拍手、「おぉ~」という歓声。1人1人名前が読み上げられる度、様々な反応が起きました。
12球団のファンが集結しているため、それぞれの思惑が歓声や拍手になっているという印象でした。
今年、最も歓声が大きかったのはDeNAが度会隆輝選手(ENEOS)を指名した時でした。
中日が前日に渡会選手の1位指名を公表し、単独指名の可能性もあるのではないかと予想されましたが、DeNAが指名したことで大きな歓声が起きました。
抽選が確定したからでしょうか。明るく、ワクワク感を表現するような歓声でした。
最も会場がどよめいたのは、オリックスが横山聖哉選手(上田西高)を指名した時。
ドラフト上位候補ではありましたが、1巡目でいきなり名前が呼ばれることを想定したファンは少なかったのではないでしょうか。
私も思わず声を上げてしまいました。驚きというより、オリックスのドラフトの上手さに唸ってしまいました。
メディアの事前予想に反した指名、抽選が確定した時の指名は、特に歓声が大きい印象でした。
一方、前日までに指名を公表している球団に対しては、拍手が一際大きかったように感じました。
醍醐味・抽選の雰囲気
ドラフトの醍醐味・抽選の場面。
各球団の代表者が壇上の登り、いよいよ運命の時を迎えます。
緊張感がMAXになるかと思いましたが、会場の雰囲気は意外と緩く、お祭りのような明るい雰囲気となりました。
抽選箱に手を伸ばす時、あちこちから「いけ~」「頼むぞ~」「おし、当たりクジや」と、笑いを誘うような声も飛びました。
球団、指名を待つ選手達は緊張感でいっぱいだと思いますが、会場は意外と和やかで明るい雰囲気だったことが、ドラフト会議に参加して1番の驚きでした。
参加型のイベントのような、ファンも一体となって抽選の行方を見守る雰囲気がありました。
式典のような緊張感の中、静かに抽選の行方を見守るのではと想像していましたが、一緒に抽選に参加しているような気分になりました。
抽選で最も盛り上がったのは、キャラクターもあるのか、広島の新井貴浩監督でした。
ファンに愛されている、熱い監督だなと感じました。
2巡目以降の雰囲気は?
2巡目以降は、一定の緊張感を保ちつつ、会議が進んでいきました。
抽選の時のようなお祭り感は消え、各々用意した資料やドラフト関連の雑誌とにらめっこしながら、指名を聞いているという雰囲気でした。
「第○順選択希望選手~」
このアナウンスが流れる度に背筋を伸ばし、選手名が読み上げられた後、ふぅっと息をつく展開が続きました。
有力選手で呼ばれていない選手は誰か。そんな事を考えながら過ごしていると、あっという間に育成指名まで終わっていました。
応援しているチームのグッズを身につけている場合、そのチームが指名を行う前後、カメラが自分を映していることが分かり、謎の緊張感にも襲われました。
私は最前列で中日のレプリカユニフォームを着ていたこともあってか、何度もテレビに映っていると知り合いから報告がありました(笑)
各球団が指名を終了することを意味する「選択終了」のアナウンスが流れると、どの球団に対しても温かくて大きな拍手が起きました。
○○監督と通路で遭遇
ドキドキ・ワクワクと楽しめたドラフト会議。
12球団の監督、偉大なOBと同じ空気を吸えると経験も魅力的でした。
そして、何と言っても抽選の瞬間は最高にドキドキとワクワクを味わえました。
一定の緊張感はありますが、誰もが楽しめるお祭りのような雰囲気があり、最高に楽しいイベントでした。
今年から有料となりましたが、お土産やドラフトならではの体験コーナー、佐々木朗希投手、山本由伸投手が使用したグローブが見られるなど、お値段以上の体験をできることができました。
また、会場を後にする際、偶然DeNAの三浦大輔監督と通路で遭遇。
あまりの迫力に「お疲れ様でした」としか声を掛けられませんでしたが、ありがたいことに会釈してくれました。
どこかに電話をしながら足早に会場を後にした三浦監督。そのまま、1位指名の渡会選手に挨拶に行ったようですね。
誰もが通る通路で貴重な人物と会えるのも、ドラフトの魅力?かもしれません。
倍率は高いと思いますが、毎年応募する価値は十分にあると感じました。来年も行きたいなぁ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。