高橋周平選手と石垣雅海選手が、1軍昇格すると中日スポーツが報じました。
高橋周選手はプロ13年目、石垣選手は同8年目の内野手で、若手が台頭する中で出番を奪われていました。
通算989試合出場と経験豊富な高橋周選手と、他選手を圧倒するようなアピールが求められる石垣選手。
オープン戦残り10試合となったタイミングで昇格した意図は、一体何でしょうか。
敗因に挙げられかねないプレー
選手の見極めという以上に、守備力で貢献できる選手を立浪監督が欲していると考えています。
10日の広島戦では三塁手のカリステ選手が、9日は二塁手の村松開人選手がイニングの先頭打者の打球に対してエラーしました。
ピンチを招き、9日の試合では先制点に繋がってしまう苦しい試合に。幸い、勝敗には影響しませんでしたが、公式戦で敗れていれば敗因に挙げられるプレーです。
中田翔選手、中島宏之選手らが加入したとはいえ、守備の綻びから先制点を許せば、敗戦の可能性が高まります。
守備の乱れで投手陣の足を引っ張ることは、中日に限らずどの球団も避けたいところです。
守備を固めたい
10日現在で、中日のオープン戦の成績は4勝3敗3分。主力が試合途中で退くことが多いとはいえ、貯金を作っています。
8~10日の広島戦(マツダ)の3連戦では、完封勝利が2度。失点した1試合も、わずか2失点に抑えました。
今季も投手陣は頼りになると確信したと同時に、唯一の失点に繋がったエラーは非常に惜しいものがあります。
三塁手として2度のゴールデングラブ賞を獲得した高橋周選手と、二遊間を含め内野はどこでも守れる石垣選手の昇格で、守備を固めたいという意図が伝わってきます。
生き残る鍵
2選手の課題は打撃。若手が台頭する中、出番が減少した要因でもあります。
高橋周選手は10日、春季教育リーグに「3番・三塁」で出場し、犠飛と適時打で3打点を挙げました。
同リーグには2試合出場し、打率.429、4打点と状態を上げています。
石垣選手は「6番・一塁」で出場し、通算49勝を誇る阪神・秋山拓巳投手から二塁打を放つ活躍をみせました。
2選手とも、1軍の舞台で守備力が通用することは証明済みなだけに、どこまで打撃で結果を残せるかが生き残る鍵となります。
中日らしい野球
守備を固め、鉄壁のリリーフ陣とともに勝利を目指す。
中日のペースに持ち込むため、安定した守備力を持つ高橋周選手と石垣選手の昇格を決めたと考えています。
鵜飼航丞選手や濱将乃介選手といった打撃好調な選手がいますが、内野守備を重視していることが分かる昇格です。
全ては、中日らしい野球をするために。
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