ドラフト候補選手同士による共演。早稲田大学対明治大学の1回戦は、5対3で早大が勝利しました。
両チームとも、プロ志願届を提出している実力者が出場。早大の先発・加藤孝太郎投手と、明大の先発・村田賢一投手による、見応えたっぷりの投手戦。
制球に苦しまない、安心して見ていられる右腕2人が、プロの世界に飛び込もうとしています。
外角低めの直球が絶品!
早大の加藤投手は立ち上がりに1点を失いましたが、徐々に復調。7㌄3失点と、王者・明大打線に立ち塞がりました。
3回辺りから、自慢の直球が威力を発揮。少しの狂いもなく、外角低めに決まる直球は、プロの世界で通用します。
球速は130㌔後半から140㌔前半ですが、再現性が高く、直球で空振り三振を奪える力は加藤投手の持ち味です。
テンポ・制球力○
明大・村田投手は、立ち上がりからテンポの良い投球を披露。早いカウントから勝負し、凡打の山を築きました。
こちらも球速は130㌔後半から140㌔前半でしたが、制球に苦しむ様子は全くなく、制球力に自信を持っていることが伝わってきます。
3回、4回と失点しましたが、4㌄を投げて球数は55球。打順の巡りで交代しましたが、理想的な球数で試合を進めました。
四死球0という結果が、村田投手の良さを物語っています。
制球の良さが仇になることも・・
ただ、あえて両投手の課題を挙げるとすれば、波に乗れないと苦しむことです。
制球の良さが仇となり、打者に狙われやすく、崩れる時は一気に崩れてしまいます。
この日も、安打が生まれると続けてポンポンと安打が生まれ、加藤投手は四死球も絡みました。
加藤投手、村田投手ともに制球力は抜群なだけに、配球を変えればすぐに乗り越えられます。
両投手とも緩いカーブがあるだけに、カーブの割合を増やすことで投球の幅が広がり、さらに嫌らしい投手になれます。
玄人好みの投手
球速が伸びれば、言うことなしです。確実にドラフト指名されるでしょう。
スカウトの評価は分かりませんが、抜群の制球力と安定感は評価されていると思われます。球速が早い投手も魅力ですが、安心して試合を任せられる投手も魅力です。
自ら崩れていくことは考えにくい投手なだけに、投手不足に悩む球団は指名を検討する可能性が高いです。
玄人好みの、味のある投手になる可能性を秘めています。
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