敵地・横浜スタジアムで2連勝のドラゴンズ。いまだ対DeNA戦は7勝14敗1分と大きく負け越していますが、敵地で勝ち越したことは収穫です。
勝利の要因として、投手陣の踏ん張りが挙げられます。今季も投手陣を中心とした戦いが続いた中、127試合目になっても締まった試合を作りあげています。
今日にも阪神が優勝します。阪神は9月に入って負けなしの10連勝。ドラゴンズの得点力不足は明らかですが、投手陣は負けていません。
竜の心臓部
ホーム2試合、敵地8試合と、9月に入って敵地での試合が多いドラゴンズ。順位こそ最下位のままですが、9月の成績は4勝5敗1分と大きく負け越しているわけではありません。
得点力不足の真骨頂ともいえる39イニング連続無得点を記録しましたが、大きく負け越していないのは投手陣の奮闘があったからです。
首位・阪神と比べるとチーム防御率は負けていますが、改めてドラゴンズの心臓部は投手陣であることを証明しています。
鉄壁のリリーフ陣
リリーフ陣に目を向けると、阪神より優れた数字が浮かび上がります。
9月のリリーフ陣全体の防御率は、ドラゴンズが1.67、阪神は0.98。両チームとも安定感抜群で、鉄壁のリリーフ陣を構築している事が分かりますが、ドラゴンズは数字で負けています。
では、阪神にどの数字で勝っているのか。ドラゴンズ寄りに数字を改ざんすると、圧倒的数字が浮かび上がってきます。
ある数字を切り取ると・・
9月、リリーフ陣の失点数は7。阪神はわずか2でした。
ドラゴンズが喫した7失点のうち、5失点は5日の阪神戦で上田洸太朗投手が記録したもの。試合序盤からのロングリリーフで失点してしまいました。
強引で公式な記録にはなりませんが、この数字を切り取ればリリーフ陣の防御率は0.48までに下がります。
数字を改ざんしたことで正確に比べることはできませんが、リリーフ陣の圧倒的強さは浮かび上がってきます。
倍以上の差
そしてもう1点、この記録から気になる点も浮かび上がりました。
それはリリーフ陣が任されたイニング数の違いです。両チームとも10試合ずつ戦いましたが、ドラゴンズはリリーフが37イニングと3分の2を投げています。
一方、阪神のリリーフは18回と3分の1しか投げていません。実に倍以上ドラゴンズはリリーフを酷使していることになります。
9月に入り、延長戦を2度戦ったことも影響していますが、阪神との差を見逃すことはできません。
完投数の違い、どうなるリリーフ陣
ドラゴンズの完投数は4、阪神は10あります。シーズン途中からリリーフ陣の登板過多が心配されましたが、改めてドラゴンズのリリーフ陣が過酷な状況を耐えてきたことが分かります。
この差が順位に直結しているとは思いません。他にも要因があります。
9月の平均得点は、ドラゴンズが1.7点、阪神は4.5点。やはり、攻撃面の課題を克服する必要もあります。
リリーフ陣が壊れてしまわないか。フェリス投手の去就はどうなるのか。大きな課題は打撃陣ですが、来季に向けてリリーフ陣を再整備することも必要なのではないでしょうか。
※参考にならない成績、ドラゴンズ寄りに数字を解釈したことをお詫びします。リリーフ陣の強さと負担について皆様に伝われば幸いです。
【参考サイト】