yasugonsのブログ

中日ドラゴンズを深掘りします!

細川成也選手の本塁打より大きい! 落ち着いた野球ができる理由とは ~4/2~

今季初勝利を目指す中日は、本拠地開幕戦で新打線を披露。

今季、2打数2安打と好調の村松開人選手を「8番・遊撃」で起用すると、カギになると考えていた「6番」には、上林誠知選手を起用。

結果、同点に追いついた7回裏の攻撃は、「6番」上林選手の内野安打から。代打や代走を使い、打線に流れが生まれました。

今季初となる1イニング2得点。開幕4戦目でようやく、落ち着いて戦える兆しがみえています。

打順に落ち着き

落ち着いて戦える兆しがみえているのは、打線です。

神宮球場での開幕カードは、立浪監督の采配や守備で綻びが生まれ、バタバタしたまま2敗1分に終わりました。

しかし、カギを握ると考えていた「6番」が機能したこと、代打と代走も機能したことで、立浪監督の采配に落ち着きが生まれると考えています。

細川成也選手がサヨナラホームランを放ち、「4番」中田翔選手が機能し、三好大倫選手も復調気配。

好調の村松選手も結果を残したことで、スタメンで起用すべき選手がハッキリとしてきました。

この日の打順を一定期間試すことで、落ち着いた戦いができると考えています。

運が味方したプレー

ただ、7回裏の攻撃は運があったことも忘れてはいけません。

1点差に迫った1死一塁の場面。

代走・尾田剛樹選手がけん制で飛び出し、危うくアウトになるところでした(結果は盗塁)。

仮にアウトになっていれば、二死走者なしとなり、一気に流れがしぼんでいた可能性がありました。

尾田選手の走力と走塁技術もさすがですが、一度のミスで2軍降格を告げられても仕方がないプレーでした。

運も味方し、2024年初勝利が舞い込みました。

絶望的な借金はない

不振に悩んでいた細川選手にサヨナラホームランが飛び出したことで、再び打線に厚みが生まれることが予想されます。

今シーズン初勝利を掴み、打線も繋がったことで落ち着いた野球ができるようになります。

初勝利も大きいですが、内容が伴った試合に明るい兆しを感じます。

打線が落ち着き、この日のような戦いができれば、絶望的な借金を背負わされることはありません。

【参考サイト】

ディカーソン選手の離脱が影響? 2024初白星へ固めたいポイント ~3/31~

中日の2024年開幕カードは、2敗1分に終わりました。敵地・神宮球場で、最悪の3連敗スタートを避けたことは救いとなりました。

この3連戦で中田翔選手が2本塁打を放つ活躍をみせた一方、細川成也選手が12打数無安打、松山晋也投手が2試合連続失点と昨季台頭した選手が苦しみました。

1戦目、2戦目は中日が先制し、手も足も出なかったわけではありません。

ただ、勝利を挙げるにはディカーソン選手の抜けた穴を埋める必要があります。この穴を埋めることで、中押しできなかった打線に繋がりが生まれます。

日替わり「6番」機能せず

ディカーソン選手が担うはずだったポジションは「6番」。

強化された中軸を終え、下位打線に向かうところで流れを止めない重要な役割です。

開幕戦はヤクルトの先発・サイスニード投手と好相性の木下拓哉捕手を「6番」に上げましたが、安打は生まれず。

2戦目は三好大倫選手、3戦目は田中幹也選手と小技のある選手を日替わりで据えましたが、1度も得点に絡むことができませんでした。

ディカーソン選手は四球を選べ、長打の可能性もある「6番」に最適な選手でした。

三好選手、田中選手も奮闘しましたが、本来はチャンスメイクで輝く選手。上位打線で起用することが望まれます。

穴を埋めるのは・・・

ディカーソン選手の穴は、上林誠知選手、大島洋平選手が埋めることができます。また、一時的に細川選手を起用する策も考えられます。

ディカーソン選手に代わって1軍昇格した上林選手は、昇格即「2番・中堅」でスタメン出場。持ち味である巧みなバットコントロールをみせ、マルチ安打を記録しました。

通算57本塁打とパワーもあり、上位打線でも輝きますがチーム事情を考えると「6番」で起用してもいいと考えています。

大島選手は後ろに繋ぐことができます。昨季はチームトップの打率.289を記録。休養が必要かもしれませんが、足への負担を考えると「6番」が合うと考えています。

不調の細川選手を「6番」に起用する策も考えられますが、あくまで一時的。クリーンナップが1枚抜けるため、復調を促す策として数試合試す可能性があります。

次カードのカギ

中押し、ダメ押しが生まれれば、1戦目、2戦目は勝利が近づいていました。

大型補強を敢行し、昨年にはなかった粘りや打線の厚みが増したことを証明した開幕カード。

勝利には結びつきませんでしたが、守備のミスを減らせば立浪監督が求める野球を実現することができる状態にいます。

2024年初白星へ、「6番」を固めることが次カードのカギとなります。

【参考サイト】

立浪監督の好判断? 涌井秀章投手を続投させた意図とは ~3/30~

試合の流れが大きく左右する場面での判断でした。

3月30日のヤクルト戦(神宮)。1対0でリードした7回表、2死二塁と追加点のチャンス。立浪監督は先発・涌井秀章投手をそのまま打席に送りました。

結果は空振り三振。涌井投手は7回も続投し、先頭のオスナ選手に安打を許したところで交代しました。

6回までスコアボードに「0」を並べ、球数は84球。目の前のチャンスより、好投していた涌井投手を信じた判断。

結果、涌井投手に白星はつかず、延長引き分け。白黒つきませんでしたが、立浪監督の判断が1点を争う試合を演出しました。

涌井投手続投の意図

涌井投手を続投させた意図は、試合の流れを変えたくないという思いがあったからだと考えています。

1対0でリードしていたとはいえ、ヤクルトの先発・吉村貢司郎投手の出来は完璧。9つの三振を奪い、球数は81球。中日にとっては願ってもいないチャンスでした。

涌井投手に代打・中島宏之選手や宇佐見真吾捕手という選択肢も考えられる中、好投していた涌井投手を代えることはリスクがあります。

1点を争う接戦を演じた投手を代えることで、リリーフ投手の状態によっては試合が壊れるためです。

前夜の開幕戦の負け方を考えると、試合終盤にビッグイニングが襲ってくる可能性は十分にありました。

中日らしい戦いができていた中、その流れを変えないために涌井投手を続投させたと考えています。

強力リリーフ陣が控える中で

結果、7回は齋藤綱記投手、清水達也投手とリリーフ陣をつぎ込む展開となりましたが、涌井投手を続投させたことが裏目に出ることはありませんでした。

7回表のチャンスで涌井投手に代打を送り、追加点を奪って・・・という可能性もありましたが、中日らしい戦いを継続した立浪監督の判断が光りました。

何より、清水投手、勝野昌慶投手、松山晋也投手、R・マルティネス投手と強力なリリーフ陣がいるにも関わらず、試合の流れを優先した立浪監督の判断には勇気がいります。

追加点がもたらす意味は大きく、今季初勝利を近づけるものとなります。試合の流れを大きく左右する、重要な判断となりました。

3連敗スタートを回避

試合は8回裏に同点に追いつかれ、延長引き分け。開幕2戦目で、早くも総力戦となりました。

様々な分岐点があった中で、最初の分岐点となった涌井投手続投の判断。

白黒つきませんでしたが、負けなかったことは収穫です。

立浪監督の判断が、最悪の3連敗スタートを回避しました。

【参考サイト】

三好大倫選手交代の意図とは? ロドリゲス選手は起用した立浪監督の判断

立浪監督の判断が光り、疑問が残る幕開けでした。

ヤクルトとの開幕戦。2対2で迎えた7回表、立浪監督は「1番・中堅」でスタメン出場した三好大倫選手に代打・カリステ選手を送り、勝ち越し点を奪いました。

一方、守備で2失策、打撃でも精密を欠いたロドリゲス選手は交代させず。

勇気ある決断を行った意図を探ります。

三好選手交代の意図は

三好選手に代打を送った意図は、三好選手が本調子でなかったことが挙げられます。

代打を送られるまで、3打数無安打、2三振。ヤクルトの開幕投手サイスニード投手にタイミングが合っていませんでした。

また、打撃以上に不調だったのが守備です。

2回裏、無死二塁とピンチを迎えた場面で、サンタナ選手が中飛。

ここで三好選手が余裕を持った捕球体制をとったことで、二走・山田哲人選手の進塁を許しました。

6回に犠飛で同点にされた場面も、やや浅めのフライ、三走がオスナ選手ということを考えると、勝負にいける場面でした。

これまでの三好選手なら・・・と思う守備機会が2度あり、交代させたと考えています。

疑問残るロドリゲス選手の起用

守備で2失策、チャンスでの打撃で粗さが目立ったロドリゲス選手が交代しなかったことは、疑問が残ります。

足を滑らせて内野安打を許したこと、遊飛を中堅手・三好選手に譲ったこと。明らかに、ロドリゲス選手の守備が乱れていました。

1点を争う終盤戦。守備を重視する立浪監督の方針を考えるなら、山本泰寛選手や村松開人選手を起用するという選択肢もありました。

予兆が出ていたロドリゲス選手の守備のまずさ。華麗な守備がある一方、この日の敗因はロドリゲス選手にあると言わざるを得ない内容です。

目指す野球を再確認!

本来の守備が発揮できなかった三好選手とロドリゲス選手。

内外野ともに守備固めの選手がいただけに、三好選手を交代させたことは英断ですが、ロドリゲス選手を残したことは疑問が残ります。

1試合で全てが決まるわけではありませんが、オープン戦の活躍も考えると、ロドリゲス選手は特に明るい未来が見えにくくなってきます。

開幕戦から、立浪監督が目指す野球を再確認すべき試合となりました。

【参考サイト】

中日ドラゴンズ・スタートダッシュ成功へ 鍵を握る選手と采配は・・・ 〜2024〜

2024年シーズンがいよいよスタートします。

勝負の3年目を迎える立浪監督は、例年以上に開幕メンバーを公表しています。

開幕投手柳裕也投手に加え、二遊間は田中幹也選手とロドリゲス選手、三塁は高橋周平選手、「4番」は中田翔選手と、ほぼチームの骨格が判明しています。

オープン戦でソフトバンクと同率首位に輝いた勢いそのままに、スタートダッシュを決めることができるのか。

今回は、スタートダッシュ成功へ鍵を握る選手と采配を紹介します。

開幕スタメンは・・・

まず、開幕スタメンは、中田選手が最後に出場した3月22日のロッテ戦がベースになると考えています。

以下、予想スタメンです。(敬称略)

①センター   三好
②セカンド   田中
③ライト    細川
④ファースト  中田
⑤サード    高橋周
⑥キャッチャー 木下
⑦レフト    ディカーソン
⑧ショート   ロドリゲス
⑨ピッチャー  柳

昨年、ヤクルトの開幕投手サイスニード投手と相性が良かった木下拓哉捕手を6番に上げ、打線の前半部分にやや重きを置いた布陣になると予想しています。

開幕戦後は、ディカーソン選手の打順を上げ、高橋周選手と木下捕手の打順を日々模索していく形になると考えています。

鍵を握る三冠王

鍵を握るのは、細川成也選手です。

神宮球場で戦う以上、中日らしいロースコアの接戦に持ち込むことは難しいです。

1試合だけなら可能かもしれませんが、3連戦全てでロースコアの接戦になることは考えにくいです。

中日には自慢の投手陣がいるとはいえ、4点前後の失点は仕方がありません。

積極的に得点を奪う必要がある以上、オープン戦チーム三冠王の細川選手の活躍は必要不可欠です。

サイスニード投手攻略の鍵

昨年の8月以降に、サイスニード投手と対戦したのは4試合。

神宮球場では2度対戦し、いずれも中日が勝利しています。

その要因となったのは、試合序盤にホームランで先制点を挙げていることです。

先制点の重要性が高まる中、初回に打席に立つであろう細川選手の一振りで主導権を奪うことができれば、勝利に近づきます。

スタートダッシュの鍵を握るのは、細川選手です。

3連敗以上に避けたいこと

采配面では、リリーフ陣の起用法が鍵を握ります。

3連勝が理想ですが、オープン戦トップの防御率を記録した吉村貢司郎投手が2戦目で登板することが予想され、簡単ではありません。

3連敗も避けたいところですが、それ以上にリリーフ陣に負担がかかる起用だけは避けなければいけません。

いくら強力とはいえ、昨年は松山晋也投手をイニング跨ぎさせたり、マシンガン継投を行いました。

勝利を目指すうえで選択肢の1つとなる作戦ですが、開幕カードから多用すれば夏場が心配になります。

目の前の勝利も大事ですが、シーズンは長いです。

まずは1勝を目指し、先を見据えた起用が求められます。

【参考サイト】

 

大阪桐蔭・森陽樹投手がついに甲子園のマウンドへ! 初登板でみせた収穫と課題

今大会注目の怪物右腕が、ついに甲子園のマウンドに立ちました。

大阪桐蔭の背番号「14」森陽樹投手は3月27日、第96回選抜高校野球大会2回戦の神村学園戦に先発。4回1失点でマウンドを降りました。

2年生ながら最速151㌔を計測し、今大会注目の右腕と騒がれた森投手。

2025年のドラフト戦線を騒がせることは間違いないですが、左打者8人が並んだ神村学園打線に対し、収穫と課題を残しました。

直球の投球割合

収穫は、直球主体の投球を継続したことです。

森投手はこの日、直球以外にカーブ、カットボール、スプリットを投じましたが、直球の投球割合は80%

イニング別でみても、70%を下回ることがないほど直球でグイグイ押していきました。

最速は146㌔。自己最速には届きませんでしたが、ファールでカウントを稼ぐことに成功しました。

課題は・・・

一方、課題は制球力です。

立ち上がりから直球が高めに浮き、初回と2回には先頭打者へ四球を与えました。

ビッグイニングを作らせなかったことは森投手の魅力ですが、いつ崩れてもおかしくないような投球でした。

仮にプロの試合であれば、投手コーチからお叱りを受けるような投球内容。まだ若く、粗削りというだけかもしれませんが、制球力が課題だと感じました。

強打者・正林選手との対戦

対左打者を苦にしていた印象はなく、打たれた安打は2本。いずれも4番・正林輝大選手に打たれたものでした。

正林選手は22日の作新学院戦で、江川卓2世の小川哲平投手から本塁打を放った強打者です。

特に、第1打席に145㌔の直球を完璧に捉えられて中安を許した場面は、正林選手を褒めるしかありません。

怪物の片鱗

得点圏に走者を背負う苦しい投球が続きましたが、4回を投げて球数59球でまとめたことは、森投手の凄さが詰まっています。

普通の投手であれば、70球から80球ほど要していてもおかしくない投球内容でした。

相手が分かっていても直球を投じる姿は、怪物と呼ばれる片鱗を感じました。内容は伴いませんでしたが、持っている力は超高校生級です。

同学年の中野大虎投手や、22日の北海戦で149㌔を計測したエース・平嶋桂知投手がいますが、底知れなさを感じるのは森投手です。

西谷浩一監督がどのような投手に育てていくのか。無限の楽しみを感じる大型右腕です。

【参考サイト】

2025ドラフト戦線を騒がせる! 健大高崎エース・佐藤龍月投手は日ハム左腕に似た好投手

日本ハムに在籍する左腕の姿と重なる部分があります。

健大高崎高のエース・佐藤龍月投手です。

2回戦の明豊高戦で先発すると、7回無失点と好投。1回戦の学法石川高戦に続き、1点も奪われることなく先発の役割を果たしました。

佐藤投手は2年生で、ドラフト戦線に名前が挙がるのは来年です。

ただ、センスを感じる投球は2025年ドラフトの目玉になる可能性を秘めています。

佐藤投手の魅力

佐藤投手の魅力は、臆することなく右打者の内角に攻め込めること。

130㌔中盤から後半の直球を次々と内角に投じ、スライダー、チェンジアップといった変化球を生かしました。

右打者の外角高めに抜ける球もありましたが、捕手のミットに収まる直球は美しさを感じます。

余力を残したような、華麗に打ち取ることで観客を楽しませる芸術のようでした。

ドラフト戦線を騒がせる

まだ線が細く、これから球速が伸びることを考えると、2025年のドラフト戦線を騒がせる投手になることは間違いありません。

3回に3つの四球を与えてピンチを招きましたが、2回に芦内澄空選手に安打を打たれて以降、降板する7回まで安打を許しませんでした。

1回戦に続き、球数が100球を超えたところで降板。体が出来上がれば、完封勝利もみえてきます。

2024年ドラフト候補の箱山遥人捕手に導かれ、どこまでスコアボードに「0」を並べるか注目されます。

日ハム・堀瑞輝投手と重なる

佐藤投手を見た時、日本ハム堀瑞輝投手の高校時代と姿が重なりました。

堀投手は広島新庄高のエースとして甲子園に出場。糸を引くような美しい直球を評価され、ドラフト1位指名されました。

佐藤投手も同じ道を辿る可能性を秘めた左腕です。まだ2年の春ということもあり、成長する時間はたくさん残されています。

変化球に頼らず、今後も右打者の内角をえぐるクロスファイヤーを武器に攻め込めば、球速が今より上がった時に楽しみな投手となります。

チームをベスト8に導いた佐藤投手。ドラフト戦線を騒がせる好左腕です。

【参考サイト】